開咬

指しゃぶり弄舌癖(舌を歯と歯の間から押し出す癖などの悪習癖)、口呼吸などが原因となるといわれています。早期発見し原因除去を顎の成長が止まってしまう前にすれば良好な治療結果が得られますが、そのままの状態で永久歯列が完成してしまったり、もともと骨格に問題があっての開咬の場合は外科処置や抜歯が必要となり矯正治療の中でも難しいケースの一つになってしまいます。早めに原因の発見と除去に努めたい不正咬合の一つです。

開咬の臨床上の分類

指しゃぶり、舌を歯と歯の間に挟む癖と行った習癖のほか、骨格的な要因が考えられるケースもあります。指しゃぶりによる開咬は3歳ごろからやめる様に働きかけ、4、5歳くらいまで止められると永久歯列への影響は出にくいと言われています。

しかし、舌の癖や骨格的要因があれば指しゃぶりを止めても開咬は残存します。永久前歯が生えてきてからも続く指しゃぶり、舌の癖は骨格的な開咬の原因となります。舌の癖にはMFTという専門の訓練が必要です。永久前歯が生え揃う頃までに改善しなければ、永久歯が全て生えそろってからブラケットを用いた矯正が必要になることが多いです。抜歯や外科処置が必要になることもあります。

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開咬の症例

治療例1

初診時6歳6ヶ月
MFT指導2年経過観察へ 小さい歯が原因の空隙歯例のため 経過観察中 12歳7ヶ月現在

治療例2

初診時7歳2ヶ月
MFT指導2年 開咬􏰁改善 矮小歯を伴う空隙歯列のため 経過観察中 12歳3ヶ月現在

治療例3

初診時9歳6ヶ月
第1期治療(約2半年)+MFT 経過観察中 13歳5ヶ月現在

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